生きている化石
最初に「化石」が発見され、絶滅したと思われていたのに現存が確認されたことで「生きている化石」と呼ばれる「メタセコイア」。
この並木で有名な街道があると知り、京都に出かける途中に立ち寄りました。そこは滋賀県高島市。マキノ高原へのアプローチ道に延長2.4kmにわたってメタセコイアが約500本植えられ、高原らしい景観を形成していました。新緑のメタセコイアの並木とまっすぐに伸びる道路の整った景観は、良〜い気持ちにさせてくれます。平成6年に読売新聞社の「新・日本の街路樹百景」に選定され、それ以来人気が高まっているそうです。
雄琴温泉から石山寺を経由して
翌日午後の京都での用事に合わせて前泊したのは滋賀県琵琶湖岸の雄琴温泉。1200年前に比叡山の伝教大師、最澄によって開湯されたといわれ京都に一番近い温泉地です。 そして翌朝は、紫式部ゆかりの「石山寺」に。それが丁度いま、ご本尊である秘仏「如意輪観世音菩薩」が33年振りのご開帳時期でした。この観音様は、天皇の命令によって封印されている日本で唯一の仏像・勅封秘仏で、33年に1度、もしくは天皇の御即位などでしかお目にかかれない存在。そのお姿をより近くで拝見できるよう、本堂(国宝)内陣の奥(ご本尊の安置されいる厨子の裏側)まで足を踏み入れて拝観できました。この奥まで入れるのは史上初だそうです。素晴らしく幸運でした! また、『源氏物語』の着想を経たという言い伝えからも縁深い紫式部の展示『ほとけの誓ひおもきいしやま』も開催されており、石山寺の魅力を存分に堪能する事が出来ました。
2016.5.16
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