2015年12月

枯れ木に花?

ICFJ
  ▲白い花が咲いたような枯れ木

奇麗な青空だから

 いつもの散歩道、ふと見上げると花を付けた様な大きな木が目にとまりました。葉はまったくありません。気付かなかったな〜、いつも歩いている道なのに・・・。青空とのコントラストが奇麗だから目立ったのでしょうか。足もとに目を向けると「こんなもの」が落ちています、これが「花の正体」でした。
 「花弁」?「ガク」?「サヤ」?何と呼ぶべきものなのか。一枚の中央部分が膨らんでいて中に種があるようです。こんなものが、すっかり葉を落とした大木にたわわに房のように残っていたのです。これは、何の木なのでしょう? 

枯れ木に咲く花

 「枯れた技術」という言葉があります。問題が出尽くして動作が安定した技術に対し良い意味で使います。枯れた技術の上に新しい技術(挑戦的な部分)を積み上げていく。この積み上げられた部分もやがて枯れてきて、より高度な技術として安定していく。
 これが「枯れ木に花が咲く」という意味だ、と思いました。そう、「枯れた木(安定)」と「若い木(挑戦)」の組合せによって花が咲くのです。

これからのステージで咲かせる花は?

 今年、私の中では「終活」がキーワードの一つでした。このトピックスを書きながら、自分自身の終活(=これからの生き方)を考えると、上記の「組合せ・積み上げ」と共に、「枯れた技術」を(それが創られてきた領域)と違う視点から見たときに生まれる新しい活用法、活用領域もあるな、と思いました。私の持っているものの新しい活動領域を探す。
 いずれにせよ、青空(若者、活気ある社会)の中でこそ価値ある古木でありたい。朽ちた危険な古木にはならないぞ!と言い聞かせました。そして、結果的に(上の写真のように)私自身に花が咲いているように見られるのも、まあ悪い気はしないなぁ、とも。

2015.12.8

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