2012年11月

睦稔さんの作品
「散無空花の咲く」

さんくばなの咲く
  ▲「散無空花の咲く」

節目に記念の品を

 沖縄県伊是名島生まれの木版画家、名嘉睦稔(なか・ぼくねん)さん。彫り込んだ版木に月桃紙をかぶせて墨色を刷り、その紙を裏返して鮮やかな絵の具で色を付ける「裏手彩色木版画」で、沖縄の風景や神々を題材にした繊細かつ大胆な作品に出会ったのは2007年1月のこと。独特の青と紫をメインにした「島島創造」三部作に魅了され、「入水手戯」を求めました。実はこれ、プロコーチとして独立した時の目標を全て達成し終えた年明けのご褒美でした。
 今回の作品は、睦稔さんが「風の岩」と呼んでいる秘密の場所(今では伊是名島の観光名所らしい)から眺めた風景画「散無空花の咲く」。散無空花(さんくばな)は伊是名島の方言でツツジ(トウサツキ)のことだそうです。さて、今回の作品購入は、何の記念なのでしょうか?その答えは…、睦稔さんに裏書きしてもらいました。作者の直筆です、嬉しいですね。
 来月、この場所、伊是名島の「風の岩」を尋ねます。

2012.11.10

琵琶湖東岸
  城を巡る

安土城大手道石段
  ▲安土城大手道石段

信長、秀吉を経て江戸時代の大老・井伊氏の拠点

 京都に用事があり、車で移動。その後、琵琶湖東岸を北上して安土城址、彦根城長浜城(長浜城歴史博物館)、を巡りました。
 戦のための城から権威の象徴としての城へ。1567年信長築城の安土城は、それまでの概念を打ち破る発想で作られています。石積みの力強さを見せながらも一直線に上がる大手道石段とその両脇に配置された家臣の屋敷。他に類を見ない構成を取っています。そして、今では見ることのできない豪華絢爛な天主閣ですが、そのふすま絵金箔瓦を見ることができました。
 安土の北に位置する彦根城、これは江戸時代1622年、鎮西を担う徳川の重鎮井伊氏の拠点として築城された立派な城です。時間の関係でゆっくり見学できなかったのが残念で、再来を誓いました。
 さらに北上して長浜市へ。1573年秀吉築城の長浜城、秀吉出世城と呼ばれていますが、今は長浜城歴史博物館としてその形を留めています。城から直ぐ近くの長浜ロイヤルホテルに宿を取り、翌日は「長浜戦国大河ふるさと博」が行われている長浜の町へ。
 郷土料理として有名な「焼鯖そうめん」を頂きましたが、期待が大きすぎたか今一つ・・・。「焼き鯖寿司」は脂がのった鯖と酢飯が相俟ってとても美味しかったです!

2012.11.21

丸々太った
  ニホンカモシカ

ニホンカモシカ
  ▲ビーナスラインで出会ったニホンカモシカ

冬支度の信州・美ヶ原高原

 冬季閉鎖になる前日のビーナスラインを通って美ヶ原高原山本小屋に上がりました。
目的は?「友と酒を酌み交わすこと」。冬山装備の山歩きのお客様には迷惑な存在ですが(その昔私自身が登山者であった頃、山を冒とくする輩という思いでした)、許して下さい。
 降雪はほとんど無い状態でしたが、ビーナスラインの霧氷は、墨絵を思わせる幻想的な美しさでした。そんな景色の中、標記写真のように丸々太ったニホンカモシカを道路脇の斜面に見つけました。食料の無くなる冬に向けて食べ貯めしているのだなと思いましたが、もしかすると子供を妊んでいるのかも。角が小さいので雌ですよね、きっと。道路脇に車を止めて写真を撮っていたのですが、我々を全く無視してひたすら食べ続けていました。 その夜、我々は、ひたすら飲んだのですが、翌朝は早々と目覚めるのが**のせい?。
 その早起きのご褒美が、真っ青な晴天と輝く霧氷、遠くの山々でした。ドーム状に見えているのが浅間山、眼下、松本市の向こうに北アルプス連峰を感動的な美しさで眺めることができました。

2012.11.25

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