2009年10月

社会教育
生涯学習支援
を考える

社会教育
  ▲社会教育研修会オープニングスライド

八洲学園大学・山本恒夫学長の「基調講演」

生涯学習研究の第一人者で、中央教育審議会委員を務める山本先生のお話は、これからの生涯学習社会の目指すべき方向として、
 1.「個人の需要」と「社会の要請」のバランス
 2.「経済的価値」と「人間的価値」の調和を保つ
 3.「継承」から「創造」へ
の3点に焦点が当てられ、その先にネットワークの重要性を置かれました。
私が印象深く受け止めたのは、上記2番を「経済と道徳の調和」で表現されたこと。今、中国では二宮尊徳が盛んに研究されているとの事。そして3番の「創造」は、継承されたものに新たな関係性を持たせることで生み出されるもので、誰でも創造できるという事。その例として「あん」と「パン」から「あんパン」作りだした銀座木村屋の話しは面白かったですね。ネットワークでは、多様性を互恵性として活用する視点が重要であるとのお話しに共感しました。

L&Cプランニング・スタジオ 中村好江代表の「研究提起」

中村さんは、この研修会を企画実施された張本人。社会教育の一般社会への認知普及に焦点を当て、現在日本における、その認知の甘さに警鐘を鳴らしながら、具体的課題を示されています。生涯学習は、教養的学習や趣味の講座で済まされるものでは無いのです。

智玄の「近づき、引き出す対話法」

午後の部では、私が「個の自立」「部分と全体」を基本理念に、人と人の関係を作り上げていくコミュニケーションをケースを取り上げながら具体的にお伝えしました。また、社会人や成人に向けて行われる学習、生涯学習に於いては「成人学習理論の原則」を理解し、実践することが重要ですが、これを行うことができる指導者がまだまだ少ないのが現状であり、ここを支援するのが私の使命であると感じました。

2009.10.25

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