2009年4月

秩父の「桜」
山里の文化

巾着田の桜
  ▲巾着田の「菜の花」と「桜」

春爛漫の秩父路

4月6日、ぽかぽか陽気に誘われて埼玉県の秩父地方を尋ねました。秩父鉄道野上駅から上長瀞駅間の道路沿いに続く約6kmの桜並木は「日本のさくら名所百選」に選ばれており、道を覆い隠すように満開の枝を広げます。長瀞駅から宝登山神社に向かう道の桜も見頃!風に乗って「桜の香」が漂ってきます。
秩父からの帰路、目に飛び込んできた「黄色い絨毯」。高麗川の蛇行で形成され、上から見ると巾着に似ているので名付けられた巾着田の菜の花でした。秋の曼珠沙華が有名で、何度か来たことはありましたが菜の花は初めて。土手の桜とのコントラストが見事です。私は「菜の花の香」が大好きで、この日は「春の香」を楽しみました。

長瀞の文化歴史にもふれて

桜並木の間から、国指定重要文化財「旧 新井家住宅」の看板が垣間見え、立ち寄ってみました。およそ260年ほど前の住宅と説明されました。そのころの養蚕農家の姿をよく残している事と、栗の木の板葺き屋根が特徴だと。長方形の栗板を重ね、その上に石をのせて押さえています。この住宅の中に展示されていた面白い藁細工、分かりますか?「男」「女」「宝舟」重要なトップ3!だそうです。もう一つ飾られていたのが「けずり花」。花の咲かない季節に墓に供える為に作られたといわれています。帰宅後調べてみると、けずり花は東北地方、仙台とその近辺で春の彼岸に作られた造花で「仙台の春の風物詩」とありました。同じ文化が秩父にも発生したのか、伝わったのか?。赤や黄色に染め、綺麗な花のように見せたものが展示室にありました。
 

2009.4.6

ぐんちゃぷ勉強会
「組織をコーチする」

ぐんちゃぷ勉強会
  ▲ぐんちゃぷ勉強会

勉強会で講師を

日本コーチ協会群馬チャプター「ぐんちゃぷ」の勉強会で、講師を務めました。今期最後の勉強会、群馬県公社総合ビルの会議室に25名のメンバーが集まりました。ぐんちゃぷの未来、来期に向けて「ぐんちゃぷ」組織とメンバーに対して研修を行う形をとりました。この研修手法が、参加されたコーチの皆さんにとって、真似て参考にできることを願って。

組織をコーチする

個人に対して行っているコーチングを、組織に対して行う手法です。組織を一つの有機体とみなし、伝統的に引き継ぐDNAや強みを引き出し明確化します。さらに未来に向かってありたい姿を言語化していきます。このプロセスでメンバーが持つ「個の強み」「個の価値観」を見つめていくことがポイントです。個のベクトルと組織のベクトルは「協働」するのです。
「部分と全体」智玄の基本になる思想に重なります。

個人と組織の強みに注目する

組織が本来持っている「強み」に注目し、内在する可能性や活力を「対話」によって引き出していくAI(Appreciative Inquiry)組織開発の手法を活用してみました。自分たちの組織、自分たちが行う改革という当事者意識を生み出し、大きな成果が生まれます。
「老子」のこんな一説が思い出されました。
  人々に学び
  人々と一緒に計画し
  人々が持っているもので始め
  人々が知っていることの上に築きなさい。
  リーダーが真に優れていれば
  終わってみると
  人々は口々にこういう
  「自分たちの力でやり遂げた」と。
 

2009.4.11

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