「富山城」富山市郷土博物館を訪問
富山を訪れる機会があり、通称「富山城」と呼ばれている富山市郷土博物館を見学。 富山様と呼ばれた前田利長は、2002年のNHK大河ドラマ「利家とまつ」、その二人の長男で1562年生まれ。来年、生誕450年を迎えるとのことで、その企画展が催されていました。 前田家は秀吉の天下取りに貢献し、加賀越中能登で120万石を得た加賀金沢藩祖。 徳川の天下になったその後も、全国最大の藩を維持したのは利長の知恵と称されています。利長自身は、藩主在任わずか7年で家督を譲って富山に移り、富山の統治者として城と町の新たな整備に着手したそうです。変化への対応(加賀藩主→富山様→長岡様、外様でありながら徳川との対応)と改革に素晴らしい政治手腕を持っていたことが想像されます。
梅鉢紋瓦
前田家の家紋である梅の花を表現した「梅鉢紋瓦」、利長が本拠金沢城より早く富山城の改修で使ったそうなのですが、私の興味は光沢のある釉薬(うわぐすり)が掛けてある釉薬瓦(陶器瓦)。北陸自動車道を走ると見かけた黒光りしている屋根瓦、以前から何故だろう、裕福さの象徴か?とも思い続けていたのです。実は寒さのため素焼きだと水がしみこんで凍てて割れるからだと聞いて納得、一つ疑問が解決しました。
2011.11.20
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