日本初の官営模範工場
この工場が明治5年に操業を開始していることに驚き。「富国強兵・殖産興業」の一翼を担わせるため、明治政府が総力を挙げて取り組んだ様子が伺えます。工場建設に関わるハードウェアをフランスに学んだのみならず、この時代に1日8時間労働で日曜日は休みという労働条件だったと聞き、これまた驚き。富岡には女工哀史がなかった。上記写真のキーストーンには「明治5年」と刻字されている。
木骨レンガ造り
現存の建物は建築時のままで、木の柱(構造)にレンガ積みのカーテンウォール形式をみることができる。また驚いたことに、採光性を良くするために繰糸場の側壁は全面ガラス窓がはめ込まれている。幅12.3m、長さ140mにも及ぶ内部には柱がなく広い空間が作られている。そのためトラス工法によって屋根を支えている。明治4年に建設着手、5年には操業を開始したという・・・、指導に当たったフランス人技術者も凄いが、新しい技術を吸収しながら、実際にこれを作り上げた職人たちの能力の高さに感服。「職人の意地」を感じました。
世界遺産登録を目指して
ヨーロッパでは、産業遺産の登録が多いそうだ。日本の産業革命の原点、ヨーロッパの技術と日本独自の工法が融合した製糸工場として世界遺産登録に向けての活動が進められています。富岡製糸場世界遺産推進ホームページ
宿泊先ホテルでのオマケ
富岡製糸場とは無関係ですが、この日宿泊先ホテルでディナーショーを見ました。Mr.龍應によるマジック。テレビでは目にすることがある、色々な「不思議な現象」ですが1mの眼前で起こるのには驚愕。私がサインしたトランプがいつの間にか新品のペットボトル「伊藤園日本のお茶」の中に瞬間移動。お土産にもらって帰りました。
2008.12.29
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