琉球王朝、尚円王生誕の島
先月のトピックスで書いた睦稔さんの故郷、「散無空花の咲く」の原風景、伊是名島に行きました。観光ガイドと写真をたよりに小さな標識と、(獣道のような)わずかな踏み跡を見つけ、「風の岩」に到達できました。上の写真「一休み」と書いていますが、緊張する高さです、チョト怖いです。が、ここから海を眺めた風景の素晴らしさは、怖さを越えさせてくれます。 また、こちらは裾野のサムレー道から見上げる風の岩です。口を開けたような2枚の大きな岩、高さと断崖を想像して頂けますね。この季節、松の緑がほとんどですが、ここに散無空花(サンクバーナ)が散りばめられると綺麗でしょうね。
睦稔さんの作品がもとで伊是名島を訪れたのですが、実はこの島、琉球王朝尚円王生誕の島であり、深い歴史と伝統を持つ処であることを知りました。島を巡っている途中、「アハラ御嶽」と「伊是名玉御殿」では、ござを敷きお供えを並べてお祈りをするご家族を見かけ、人々の暮らしの仲に生き続ける歴史が感じられる出会いでした。
ボクネン美術館では 『人間への手紙』
伊是名島に渡る前日、本島北谷町にあるボクネン美術館を尋ねました。『人間への手紙』シリーズ、第1通「差出人−花」、第2通「差出人−生きもの」に続く第3通目「差出人−人間」を開催していましたが、そこでは「自然への畏敬」、人間はその中の一部であるという思いを感じさせられました。
2012.12.20
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