節目に記念の品を
沖縄県伊是名島生まれの木版画家、名嘉睦稔(なか・ぼくねん)さん。彫り込んだ版木に月桃紙をかぶせて墨色を刷り、その紙を裏返して鮮やかな絵の具で色を付ける「裏手彩色木版画」で、沖縄の風景や神々を題材にした繊細かつ大胆な作品に出会ったのは2007年1月のこと。独特の青と紫をメインにした「島島創造」三部作に魅了され、「入水手戯」を求めました。実はこれ、プロコーチとして独立した時の目標を全て達成し終えた年明けのご褒美でした。 今回の作品は、睦稔さんが「風の岩」と呼んでいる秘密の場所(今では伊是名島の観光名所らしい)から眺めた風景画「散無空花の咲く」。散無空花(さんくばな)は伊是名島の方言でツツジ(トウサツキ)のことだそうです。さて、今回の作品購入は、何の記念なのでしょうか?その答えは…、睦稔さんに裏書きしてもらいました。作者の直筆です、嬉しいですね。 来月、この場所、伊是名島の「風の岩」を尋ねます。
2012.11.10
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