2011年12月

“行動を引き起こす”
から『習慣化』へ

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  ▲赤坂の森・ウォーキングコース

行動をデザインする

 この標題は、「コーチのコアコンピテンシー」の一つとしてあげられているもの。行動を引き起こすきっかけから習慣化への仕組みを作り、継続的な学習を創り出すのがコーチに求められる能力です。
 私自身の話。8月の人間ドックで「尿酸値」の異常が発覚、「痛風」という「恐れ」がきっかけで、ビールを止め(お酒を止めたわけでなく焼酎とワインは続けている)水の補給を頻繁に、そしてウォーキングを開始。さらに加えて沖縄のシークヮーサージュースを毎日飲料。
 まず見えて来るのが体重の変化。起こした行動の成果が感じられ、行動が強化される。
12月14日に血液検査を予約すると、その結果が楽しみになり、ウォーキングの一部がジョギングに発展!

全身の細胞は3ヶ月で入れ替わる

 生活改善の結果は! 血液検査結果を見た医師は、「治療を初めていましたっけ?」
尿酸値は見事に低下していたのです、治療せずに。身体は絞られて(体重、体脂肪、内臓脂肪すべて7〜10%減)、高めの血圧も低下。良いこと尽くめの結果が見えると、「この習慣」を止めるわけにはいかなくなっています。
 身体の細胞が入れ替わる周期、諸説ありますが胃腸は約5日、筋肉・肝臓は約60日、骨は約90日、肌は約28日といわれ、正常な身体であれば、3ヶ月で身体の細胞が入れ替わるのです。今とっているこの行動が、3ヶ月後の自分を造っているのですね。
 ちなみに、「人は21日間同じ行動を続けると、それを持続することが容易になり、習慣化する」と言われています。

2011.12.15

大阪城天守閣
復興80周年

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  ▲「十月桜」越しに大阪城天守閣

40年ぶりの訪問

 大河ドラマ「江」や映画「プリンセス トヨトミ」の公開、また大阪城天守閣は今年で復興80周年を迎え、今年は大いに盛り上がりを見せたと言われます。実は私、すぐお隣の高津高校の出身。今回、久々に訪問したのですが、天守閣以外は記憶と一致せず、全く別風景。大阪城公園の整備は著しいものでした。豊臣秀吉が天下統一の拠点として築いた大阪城、秀吉が栄華を誇った大阪城をスタートに、翌日は奈良を訪れます。

2011.12.24

名勝庭園
奈良の依水園

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  ▲「菊の紋」と「桐の紋」が入った蹲踞(つくばい)

豊臣秀長愛用の蹲踞(つくばい)

 ほぼ50年ぶりに東大寺大仏殿拝観に出掛けると言う私に、奈良在住の兄が、ぜひ立ち寄れと教えてくれたのが「依水園」。春日山・若草山、東大寺を借景に、徹底的に手入れの行き届いた素晴らしい庭園でした。そこにあったのが「菊の紋」と「桐の紋」が入った蹲踞。約400年前の大和郡山城主、秀吉の弟・豊臣秀長が愛用したもので、「菊のご紋」は秀吉が関白の位を授かったとき使用することが許されたそうです。

2011.12.26

狭川宗玄
「 天 無 私 」

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  ▲天私無

氷心亭・床の間の掛け軸

 依水園・後園にある書院作りの建物「氷心亭」の掛け軸、「天無私」と書かれていました。東大寺長老・狭川宗玄の書です。
 天私無(てんわたくしなし)、天は大自然を人格化したもので、大自然は公平無私で万物をおおい育てることに偏ることがなく、また大自然の働きは少しも無理や作為がなく整然としている、という意味だそうです。
 今年、世界を襲った大災害は、「天」のどのような心なのでしょうか?
 「人」にとっての大災害は、何との公平さを保つ為なのでしょうか?
 今までに「人」がその公平さを崩していたのだとしたら、それは何なのでしょうか?
 

2011.12.26

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