ファシリテーターの立場から
日本コーチ協会群馬チャプターの勉強会、たまたま2つの勉強会チームが「質問」に焦点を当て、午前午後続けて行われました。 午前は、ファシリテーターとして活躍している長橋さんが勉強会をリード。質問を行っていく流れとして、「共有:客観的に現状を確認」→「発散:広げる、視点を増やす、可能性を増やす」→「収束:深める、絞り込む、気持ちを尋ねる」→「共有:これからどうするか、変化変容」という構造を学び、練習しました。これは、会議やミーティングの進行を念頭に置いたファシリテータの質問技術ですが、個人を相手にした質問の構造としても同じ効果を発揮します。長橋さんが個人を相手にデモしてくれたのですが、見事なコーチングになっていました。
コーチの「効果的な質問」
午後は、コーチのコア・コンピテンシー「効果的な質問をしている」を扱いました。「効果的」とは、「どのような結果を望んで質問を行うか」を意識し、その結果が得られるように質問を組み立てること。コーチの質問は、情報収集の(質問者が知りたいことを尋ねる)質問で無く、質問を受けた方が「その答えを探しに行くプロセス」でいろいろな気付きが起こったり、思考に変化が起こることを狙ったもの。相手の中にあるものを引き出すプロセスなのです。 このセッションをリードしたのは、コーチング勉強中の高田さん。その高田さんをコーチした私が投げかけた質問は、「この勉強会を終えた後、どのような自分になっていたいですか?」でした。
2011.3.6
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