2008年7月

下北半島をゆく
霊場・恐山

恐山
  ▲地獄から極楽浜(宇曽利湖)

日本三大霊場

比叡山、高野山と共に日本三大霊場に数えられる恐山。その大祭初日に参拝しました。硫黄臭の立ちこめる岩場は地獄に見立てられ、宇曽利湖(うそりこ)の浜辺は極楽浜と呼ばれています。現世と来世をつなぐ場所なのでしょうか?

イタコの口寄せ

大祭の時期、境内にはイタコが小屋を構え、その前には無き肉親の言葉を求める人の行列が続いていました。

境内に湧く霊泉

境内には「冷抜の湯」「古滝の湯」「薬師の湯」「花染の湯」があり、男湯の指定になっていた「冷抜の湯」に入りました。硫化水素含有酸性緑ばん泉で、緑がかったチョト熱めの湯、底には湯花が溜まっていました。

2008.7.20

下北半島をゆく
仏ヶ浦

仏ヶ浦
  ▲仏ヶ浦

神のわざ鬼の手づくり仏宇陀

波に削られ風雨にさらされた白緑色の奇岩が連なる様は、人智を超えたものを感じさせます。この地を訪れた文人・大町桂月は、この景観を「神のわざ鬼の手づくり仏宇陀(仏ヶ浦)人の世ならぬ処なりけり」と詠い、その歌碑がありました。

映画「飢餓海峡」のラストシーン

青函連絡船のデッキから下北半島を背景にしたラストシーンではこの仏ヶ浦と恐山が写されています。
恐山と仏ヶ浦を巡る、参拝者も多く、厳しい自然環境に囲まれた「辺境の地」と引き換えに「魂」につながる何ものかを与えてくれます。

2008.7.21

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