海底噴火を間近に
熱海から東伊豆を南下、南伊豆を回って西伊豆を北上して沼津まで、伊豆半島を海岸沿いに「食」と「景色」と「温泉」を楽しむドライブ旅行に出掛けました。
その途中、想定外の「知」に出合ったのです。上の写真は西伊豆町枯野(かるの)公園にある「鍛冶屋浜(かんじゃま)から見る地層」です。
この付近の海岸は、伊豆がかつて海底だった頃、400万年前頃の海底火山の様子を伝えているのです。その後の隆起で、噴火当時の様子をありのままに見ることができる場所として、世界的な研究がここで行われているそうです。
専門的なことは分かりませんが、素人目にも熔岩、火山灰などの噴出物が堆積していった様子が想像されました。
元々は駿河湾越しに眺める富士の景色を狙っていました。この日は雲が多く少し残念でしたが、この写真のように頭を見せてくれました、有り難う!
下の写真は、宿に用意されていた歯ブラシです。さすが伊豆の宿、その袋には北斎の「富嶽三十六景」がプリントされていたのです。
駿河湾は最深部2,500m、日本一深い湾で有名ですが、実は湾の底に向かう海底は富士山の裾野で、駿河湾の海水を抜くと6,000mを超える標高差の富士山になるのだそうです。
富士の湧水が、駿河湾の海底からも湧き出ていることが確認されているのです。
沼津港深海水族館
この湾の深さに因んだ「深海水族館」を見学しました。
知らずに立ち寄ったのですが、ここは3億5000万年前から深海で生き続けた「生きた化石;シーラカンス」のミュージアムでもあったのです。
「シーラカンスの謎」自体に知識が無かったので、「何が凄い事なのか?」を知ることができました。
地球上のことは調べ尽くし、宇宙に目を向けることが多いように思いますが、〝深海〟という未知の世界がまだまだ残っているのですね。
この水族館は、沼津港「港八十三番地」と呼ばれる “駿河湾を味わう町” の一角にあります。
で、昼食には「深海丼」をいただきました。
メインは水深130m~980mに生息する「ユメカサゴ」。写真のように三枚におろしたお刺身です。
白身で脂の乗った美味しい魚でした。食べ終わった後に、骨の部分を唐揚げにしてくれます。これも美味しかったですね。
土肥金山
こちらは、この塊一つで32億円の巨大金塊。土肥(とい)金山で触れてきました。金運が頂けるかな?
土肥金山近くの温泉旅館に泊まったのですが、この旅館は元々、金山で働く人や地元の人々を癒やす目的で作られた歴史のあるお宿でした。
東伊豆では「金目鯛」を贅沢にいただき、ここでは本物の「金塊」、桜が残る伊豆半島を堪能しました。新たな知識も増えました。