瀬戸内海を渡る大橋
今年5月に本州と四国をつなぐ橋「瀬戸大橋」を渡り香川県に行きました。
今回は「しまなみ海道」を通って愛媛県に。その途中、レモンとアートの島、生口島(いくちじま)の耕三寺博物館に立ち寄りました。
博物館が芸術活動の一環として取り組んだ、広さ5,000平方メートルにもおよぶ白い大理石の庭園「未来心の丘(みらいしんのおか)」が、観光スポットとして有名になっています。
上の写真のように、丘の中心には西に沈む太陽に合掌する「光明の塔」がそびえ立ち、その周りに幾つものモニュメントが造られています。
世界を舞台に活躍している彫刻家、杭谷一東(くえたにいっとう)氏の制作だそうで、ここに使用されている大理石はすべてアトリエのあるイタリア・カッラーラで採掘したものを使っているそうです。
杭谷氏は制作に当たって、その石のひとつひとつと対話し、また周囲の景色の形や色、風雨、光といったあらゆる自然との調和を考えて創造、ただ見て楽しむだけでなく実際に肌でふれて、自然と一体となって遊び、思い思いの想像をふくらませてもらえることを願っているそうです。
ハート型のモニュメントだけは、ツルッツル、スベスベに磨かれていました。
隈研吾氏設計の亀老山展望台
しまなみ海道を南下して最後の大島へ、島の南端に位置する亀老山(きろうさん)展望公園に行きました。
ここには、隈研吾氏による設計として知られるパノラマ展望台ブリッジがあり、世界初三連吊橋「来島海峡大橋」と日本三大急潮のひとつ「来島海峡」の潮流を眺めることができました。晴れた日には西日本最高峰「石鎚山」も望めるそうです。
Trip Advisor発表の「旅好きが選ぶ!日本の展望スポット ランキング 2017」にて第2位に、同年「四国八十八景」にも選定されているそうです。
四国・今治に到着して
四国・今治に到着し、宿に入るまでの間、海の守護神として崇められている御崎神社(神亀5年(728年)創設)にお参りしました。
“波方町ふるさとのこみち”を辿って山道を少し登ると社殿に到着します。山中にひっそりとたたずんでいましたが、立派な神社で驚きました。とくに屋根瓦(鬼瓦)が面白かったです。神社の案内板にも書いてありましたが、この半島には来島水軍の砦があり、この神社自体も城(砦)跡だそうです。
この神社の鳥居(一の鳥居に当たるのか?)が、海中に立っています。潮が満ちると下部が水没するのですが、写真のように、丁度引き潮で歩いて通ることができました。
この日の宿は来島海峡を見下ろす丘の上にあり、上の写真のような絶景を眺めながらの夕食でした。鯛飯と鯛のお刺身が美味しかったです。