年末コンサート

▲ フジ子・ヘミングピアノコンサート

フジコ・ヘミング スペシャルコンサート

地元、川越で世界を聴ける機会と、楽しみに予約していた表記コンサートに参加しました。〝永遠に輝き続ける孤高の天才ピアニスト〟と謳われ90歳になるフジコ・ヘミングさんのコンサートです。

前半は、ヴァスコ・ヴァッシレフのヴァイオリンと、ミケル・エステルリクのピアノ演奏で7曲。ヴァイオリンの表現力の豊かさに驚かされ魅せられました。特に5曲目以降、譜面台を脇に追いやってからの演奏に変化を感じたのですが、何がどう異なったのでしょうか? 私に理由はよく分かりませんが・・・。

(ネット上から借用しました)

前半の最後に現れたフジコさん、「今晩9時からNHK BS プレミアムで〝フジコ・ヘミング ショパンの面影を探して~スペイン・マヨルカ島への旅~〟が放映されますから是非見てください」との番宣からスタート。会場に笑い・・・
勿論私、一時間半しっかり見ました。平易な言い方ですが、凄い、素晴らしい人だったのですね、今日の昼間お目に掛かった人は。

実は私、過去にNHKやフジテレビで放映された波瀾万丈の半生を目にしてはいたのですが、詳しくは知りませんでした。
ただ、高齢の天才ピアニストが、どのような音楽を聴かせてくれるのか、そこに大きな興味関心がありました。

その音楽は

フジコさんは、
「誰が弾いても同じなら、私が弾く意味なんてない。だから私は私だけの音を大切にしているの」
「ぶっこわれそうなカンパネラがあったっていい。魂が燃え尽きるほどのノクターンがあったっていい。機械じゃないんだから」
と語っています。

今回、生で聴いたその音楽に、自分の信念を貫き通して生きて来た強さを感じました。しかし「人が経験した喜び、悲しみ、出会いや別れ、失敗や絶望さえ、心に響く音楽の糧になる…」ここまで聴き取れなかった私がいます…。

初めてフジコ・ヘミングと言う天才ピアニストの演奏に触れましたが、彼女の世界についていけない自分がいる事も感じさせられました。

私自身、まだまだ現役でコーチ業を営んでいます、と外に向かって謳いながら、幕の引き方を考えるようになっています。そんな私に〝喝〟を入れられたようにも感じます、「まだまだ10年以上はたっぷりあるでしょう、私を見なさい!」と。・・・う~ん、どうするかな~・・・(凄く無いフツウーのコーチ)

ステージから袖に引っ込まれる時、観客席に向かって手を振って終わりになりましたが、「どうするの?」と問いかけられた気がしました。
もう一度フジコさんのライブに参加し、更に深く彼女の魅力に迫る必要があるのかな・・・。