想定外から学ぶ

▲ 日本コーチ協会・関東4チャプター交流会HPより

日本コーチ協会・関東4チャプター交流会

日本コーチ協会は全国にチャプター(支部)を置き、コーチングについての啓蒙活動や、地域のコーチ同士の活動を支援していますが、北関東地域の4チャプター(埼玉チャプター茨城チャプター栃木チャプター群馬チャプター)は、毎年泊まり込みで集まって交流会を行っていました。
この楽しみ、昨年はコロナ禍で中止に追い込まれましたが、今年はオンラインで実施。
「想定外から学ぶ」~コロナ禍で今あなたは何に支えられていますか~ をテーマにし、参加メンバーも全国に広げて声掛け、“コロナ”と“オンライン”を活用した企画になりました。

想定外とコーチング

この標題は、日本コーチ協会理事・市毛智雄さんが行った基調講演のテーマ。
「想定外」という言葉に対して、各人がどのようなイメージを持っているか、どのような意味づけを行っているか、からスタートしました。
「想定外で何を失うか」「想定外から得るものは」を切り口に話は進み、想定外で起こる自分の不安を解消するために「新しい解釈」や「再解釈」を行うためにの新しいストーリー作りを始め、それが新しい発見につながること。

講師の市毛智雄さん

「現実(出来事や人)」に対して「自分の解釈」を通して「反応」が起こっている。「想定」は、「自分が持つ枠」であること。

これらを考え合わせると、想定外との出合いで起こる混乱を経て、

新たな枠組み、再解釈を行うプロセスを作り出すのがコーチング

であるという結論に至りました。正に、今までコーチングは「気づきを引き起こす」と表現していたもの、それを「想定外」との出会いから起こすという切り口が明確になった時間でした。

オンラインを活用した新たな展開

「想定された」結果ですが、全国から35名の参加者があり、ブレークアウトルームの活用で対話も盛り上がりました。オンラインの良さですね。
“三密禁止”という想定外が作り出してくれた新たな枠組みが、既に日常に入り込んでいるのです。この交流会も新たな枠組みで展開を図りたいところですが、泊まり込み合宿の醍醐味は味わえない、う~ん・・・ ハイブリッドですかね~。

カメラや音声担当を置かなくても、個人のスマホで簡単にVR(Virtual Reality)的に参集できるようになりませんかね。
もうすぐ出来そうですね、そんな予感がします。