衝青天

▲ 渋沢栄一の詩碑

渋沢栄一「第二の故郷」

2月14日のトピックス「論語と算盤」に書いたNHK大河ドラマのタイトル「青天を衝け」は、渋沢栄一が「第二の故郷」と呼んだ長野県佐久市の内山峡で詠んだ漢詩からつけられたとのことで、その詩碑を訪ねました。

中央に「衝青天」の文字が

国道254号(コスモス街道)沿いにある急峻な岩肌に貼り付く崩れ落ちそうな「阿夫利(あふり)神社」横の岩肌にそれはありました。
栄一が19歳の頃に詠んだものと言われ、全文およそ260文字。その中央付近に「衝青天」の文字が読み取れます。

栄一もその最たる人ですが、江戸時代の学問レベルの高さ、明治に入って欧米諸国からの知識技術の取り込み、消化する能力の高さに驚きます。

旧中込学校の校舎外観

佐久市中込には、明治8年(1875)に建築され、我が国に現存する擬洋風学校として最も古い「旧中込学校」が残されており、こちらも見学しました。
学校の建築資金は、村内有志の募金に依ったそうで、信州の小村の教育に対する情熱の大きさがうかがえます。

展示されている、教科書を覗きましたがとても高度な内容、表現。明治時代の尋常小学校、尋常高等小学校の教育レベルの高さに驚きました。
このような教科書に食らいついて必死に学んでいる10歳そこそこの子どもたち、想像の域を超えます。凄い!

校舎内の第一教場

世界の主要都市名等が、方位に会わせて書かれている天井面もあり、山国の子どもたちに世界に目を向けさせた教育者の思いを知り、こちらも凄い!

教育の大切さを改めて感じさせられました。
私も、その教場に着座し、学んでいる振りをしました。