親の願い
散歩道にあるお寺の境内にムクロジの実が小枝ごと落ちていました。見渡すと実もたくさん。秋に付けた実が枝に付いたまま冬を越し、春の強風で落ちたものでした。
ムクロジは「無患子」と書き、「子が患わ無い」ようにという親の願いが込められた名前。黒い種子は「羽根つきの羽根の錘部分」に使うもので、羽子板も「厄」をはね返す縁起物だそうです。
“親の願い”で思い出しました。どなたの言葉だったのか記憶に無いのですが、
「親にできることは、子どもの健やかな成長を願うことだけ」と。
深い意味を含んだものとして私の心に残っています。コーチの在り方につながります。
と同時に最近の(子どもの虐待に関わる)痛ましい事件が思い起こされ、さらに10年ほど前に読んだこの本「毒になる親」につながりました。
これは、カウンセリングの本ですが、コーチングで「ニーズ」を扱うときに参考になったものです。
コーチングは、植物の育成に例えられることがあります。「種」には自分なりの素晴らしい可能性が秘められており、環境さえ整えてあげれば大きく育ち、綺麗な花を咲かせ、実をならせる。
育成者(親)が「赤い花」を咲かせなさいと指示しても無理なのです。
早く伸びろとひっぱても無理なのです。
こちらの写真、2年前のお正月用に頂いた「啓翁桜」の切り枝が根を出したので鉢植えしたものです。我が家のベランダで、こんなに綺麗な花をつけてくれました。
東京の開花宣言より、10日ほど早く咲き始めていました。