自己主体感

▲ 思い出した、天外伺朗さんの本

自己主体感

前回(8月8日)のトピックスで「主体性」にフォーカスしましたが、「自己主体感」という言葉がシンクロしてきました。

これは心理学用語ですが「自分の行動の後に起こった現象が、行う前の予測通りだった場合、それは自分がとった行動の結果であるという認識(思い込み)」だそうです。

川谷潤太 Official Web Site より

仕事結果に対して自己主体感を強めれば、自己肯定感・自信につながり、主体性を持つことができるのではないでしょうか。
「1on1」における上司の役割が、ここにもあるように思いました。

前回トピックスで書いた上司の役割と、通じるものがあると感じます。

部下が自分のやりたいことのためにとった行動が、組織の目的に対してもこんな効果が出ている、寄与してるとの認識を促すのです。組織に対する成果が「君のお陰だ」と承認するのです。

生きる力の強い子を育てる

また、前回トピックスでは “学校で多く使われていると感じる「自主性」”とも表現し、そこを変えていかなければ、と書きました。しかし、実は2020年から実施されている文部科学省の学習指導要領では、
「子供たちに「生きる力」を育む」
を基本の考え方とし、その総則には「主体的・対話的で深い学び」という言葉が登場しているのです。

新学習指導要領でも謳っている

そして「主体的な学び」とは、「学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しを持って粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる」ことだと定義しています。文科省では、きちんと旗を振っているのですが・・・

「生きる力」は、1996年の中央教育審議会の答申で提唱されている表現です。今回トピックスに使ったアイキャッチ画像は、正に“その本”ですが、文科省では触れられない切り口で踏み込んでいます。私は、(敬愛する)天外伺朗さんが書かれた本ということで、10年ほど前に読んだのですが、強いインパクトを受けその後の日本スクールコーチ協会での仕事に影響を受けていることを思い出し使いました。

「生きる力」を強めるためには
「主体的に生きる力」と「協力して生きる力」、
そこに必要なツールは「コミュニケーション力」、
ベースになるのは「自己確立」。

これは正に私、コーチの仕事!
夏休み明け(8月30日)から、小学校の授業(コミュニケーション講座)が始まります。