下仁田あじさい園

▲ 下仁田あじさい園の「お出迎え」

初夏の風物詩

初夏の風物詩として親しまれる紫陽花(アジサイ)の時季が到来し、あちらこちらで見頃を迎えていますね。
例年ならば梅雨時であり、アジサイは雨と並べられることが多いのですが、今年はまだ、梅雨入りしていません、遅いです。
下仁田(群馬県甘楽郡)といえば「下仁田ネギ」で有名、何度も通っている場所ですがそこへの道路沿いに「下仁田あじさい園」はあります。知ってはいましたが、初めて訪問しました。上の写真は、その入り口に飾られていた傘に盛られたアジサイの花です。

河岸段丘斜面に

この地区の「紫陽花を育てる会」が関東一のあじさい園を目指して作り上げた「あじさい園」。鏑川(かぶらがわ)の河岸段丘、約3ヘクタールの敷地に約2万本のアジサイと1,200本のサルスベリが植栽されています。

国内で見られるアジサイの代表的な品種はホンアジサイで、日本にある原種のガクアジサイを改良した園芸品種。綺麗に見えている白、青、紫または赤色の花は、ガク(萼)が大きく発達したもので、装飾花と呼ばれるものです。

ガクアジサイは装飾花が花序(かじょ/花の配列状態)の周辺部を縁取るように並ぶことから「額咲き」、花序が球形になったものは「手まり咲き」と呼ばれ、斜面に咲く上の写真が「手まり咲き」ですね。

私が気に入った「ヤマアジサイ」

こちらの写真は「ヤマアジサイ」、ガクアジサイとよく似た品種ですが、これが「額咲き」。中央部に密集したのが「真花(しんか)」周囲を取り巻いているのが「装飾花」です。

色とりどりに、大きな手まり状に、綺麗に咲くアジサイの中で、私の心を掴んだのはこの「ヤマアジサイ」。なぜか、可愛く愛おしく感じました。

アジサイの名は、“真の藍色の花が集まる”という意味で、「集(あず)+真(さ)+藍(あい)」が転訛(てんか)したといわれています。

“真の**が集まる”、「あずさ*」。何か創りたいですね。