コーチの視点
5月5日は「智玄記念日」、2000年コーチングを学び始めた年にこれを決めました。私自身が色々なことから独立した年でもあります。
クライアントさんには感性の豊かな人、経験豊かな人、学識の高い人が居られて学ぶことが非常に多いのですが、先日、ビジネスパーソンであるクライアントさんから、「コーチングは “クリティカルシンキング” ですね、先週研修を受けたのですが、正にそのままです」と言われました。そのポイントとは
1.視点を変えて疑い続ける、常識を疑う
2.自分色の眼鏡に気付く
3.事実と解釈を区別する
この3点だと言うのですが、正にコーチの視点です。
“クリティカル→批判的” という日本語訳にコーチとして違和感を持ちますが、「批判的」でなく「本質を見極める、追求する」思考とすれば違和感は無くなります。
コーチは「探求」という言葉を使いますが、「本当の課題は何なのだろう?」という意味では同じです。
AIに問うてみたら
上のアイキャッチ画像、生成AIに作らせたものです。また、AIに「コーチングのアプローチ」と「クリティカルシンキング」の類似性と相違点を問うてみると、
・両者は目標志向の思考プロセスを促進し、より深い理解と効果的な問題解決を可能にする共通点があります
・コーチングは主に成長や目標達成に焦点を当て、対話と支援を通じて個人の能力を引き出すことに重点が置かれています
・クリティカルシンキングは、情報の評価や問題解決に焦点を当て、論理的思考や偏見の回避に重点が置かれています
と返ってきました。
また、以下のような興味深い切り口の回答もありました。
自己認識と成長: コーチングとクリティカルシンキングは、個人の自己認識と成長を促進します。クライアントや学習者は、自らの信念や価値観を客観的に検討し、認識の歪みや偏見を克服することで、より効果的な意思決定を行う能力を身に付けます
質問とリフレクション: コーチングとクリティカルシンキングの両方で、質問やリフレクションが重要な役割を果たします。コーチは質問を通じてクライアントの洞察や自己認識を促し、クリティカルシンキングでは、問題解決や意思決定のための質問が重要なツールとなります
フィードバックと挑戦: コーチングとクリティカルシンキングは、フィードバックを通じて成長を促し、挑戦的な質問や状況を通じて学習者を成長させます。両者とも、快適な領域を超えて学習者を促し、新しい視点やアイデアを開発することを目指しています
“AI” なかなかやりますね。
変化が激しいVUCAな時代に求められている「クリティカルシンキング」、ビジネスパーソンには「コーチングでは元々活用している考え方です」と伝えるのが良いと思いました。
こちらの写真、散歩道で見つけたレモンの花です。
ぎっしりと蕾がついています。ほんのり紫色っぽい薄いピンク、 “あだ花” のようですが可愛いです。
寒さに弱いレモンの木ですが、現在その北限は茨城~福島まで上がっているようです。ここ埼玉でどのように実をならせるか、この木に注目したいと思います。
「あだ花・徒花」に対して人が行う解釈は色々ありますが、本来「植物」として持つ意味、存在意義は何なのでしょう? 結実しない花の働きは?
損得勘定に蝕まれた近視眼的な人間には理解出来ない何があるのでしょう?