力の弱い人が物を壊す
散歩途中、古民家に残るお雛さまを一堂に会して行う地域のひな祭りを覗きました。上の写真は、百体以上が居並ぶ大雛壇の隅に置かれた、竹から生まれた「かぐや姫」的なお雛さま、可愛くてパチリと一枚。
たまたま係の人が、お雛さまを移動させているのを目にしたのですが、それは丁寧にそ~っと扱っていました、当然ですが。
その時、思ったのです、「そ~っと扱うには力が要るな」と。
その力とは「物理的・身体的な力」と「感じる力」、自分が加えた力(作用)に対する相手の反応(反作用)を感じる力です。
私の中に、力の弱い人がノズルを締めるとき、勢いよく一気に力を加える、そうしないと確実に閉まらないから、その結果ノズルが早く壊れるという体験があります。“締まり具合”という相手の状態を感じることなく、精一杯の力を加えてしまう結果ですね。
人間関係でも同じ?
「感じる力」は人間関係でも大きな要素だと思いますが、これは「敏感」とは違います。敏感は “反応” ですが、感じる力は “対応” です。
私は、“感じた上で意図・意思を持って行動するまでの能力”としています。
「感じる力」の無い人、弱い人は、人間関係の構築が難しそうです、ノズルと同じで、私は何も悪いことをしていないのに壊れたと・・・。
私は今まで「鈍感力」も訴えてきました。過敏に反応してストレスを貯め込む人が居たからです。
この鈍感力も、本当に感じない状態は危険ですね、熱い物に触れても熱いと感じなければ火傷しますから。(最近、鈍感が故に大火傷をした人がニュースで取り上げられました。)
上と同じで、感じた上で意図・意思を持って対応する能力が必要ですね。
春の色
こんなことを考えながらの散歩道、春の花が飛び込んできました。
「早春から春にかけて黄色の花が多いのは、まだ色彩に乏しい山野で、黄色が目立つ色だからです。また、早春からいち早く活動を始める昆虫にはアブやハエの仲間が多く、これらは黄色い色に敏感だと言われています」
という記述をネット上で見つけました。昆虫の「感じる力」? これは、動植物が進化の過程で組み込まれた対応力・適応力でしょう。
春の黄色と言えば、他にも「タンポポ」「スイセン」「レンギョウ」「ヤマブキ」など沢山浮かびます。
でも、人間(日本人)にとっては「サクラ」です。
同じ散歩道で見かけた「寒桜」、四分咲き位ですか・・・青空を背景にとても綺麗でした。
自然を感じる、日本では四季を感じることを大切にしたいのですが、自然環境そのものが変わってきています。
変えてしまったのは我々人間か・・・、その「ツケ」をすべて地球に押しつけているのでしょう。地球が持つ浄化作用は、人間に対してどのように働くのでしょうか。