清水観音堂の月の松
ここ何年も「上野に行く」と言えば、駅前から「国立西洋美術館」「東京都美術館」、大噴水を通って「東京国立博物館」と公園北側にある美術館や博物館に行くことであり、「公園」には行っていなかったと感じました。
それを感じたのは、清水観音堂の舞台から「月の松」を通して不忍池方面を見た時、トップ写真の風景です。
この、まん丸の枝振りの松は、右の浮世絵(江戸時代の浮世絵師、歌川広重の「名所江戸百景」)のように舞台と共に描かれており、江戸時代から庶民に親しまれる名所だったそうです。
月の松は、明治初期の台風により失われていましたが、江戸の風景を復活させるため、平成24年(2012年)12月に復元されたそうです。
「月の松」のことは全く知りませんでした。
上野の山の周辺にはビルが立ち並んで大きく変貌しましたが、不忍池周辺は豊かな自然と歴史的なスポットが点在しており、清水堂からの展望には江戸時代の風情を感じる光景が広がっています。
不忍池と反対方向には「上野の森美術館」があり、いま丁度「モネ展」が開催されている最中でした。
モネの絵は、優しくて癒やされるものが多いですね、部屋に飾りたい絵です。
展覧会は入場予約制で、大きな看板を見るだけでスルー、残念。
今回予約していたのは「寿司・和食 がんこ上野本店」、高校の同期会でした。
産業再生機構
同期会で定番になっているのが「何かやった奴に、何か喋ってもらおう」です。
今回は、2002年小泉改造内閣時、経済企画庁にいて「産業再生機構」の設立準備室長を任された江崎芳雄さん。
今だから(時効)、気の置けない仲間だから話せる内容が面白いです。
“銀行に債権放棄させる”交渉の実話談は、われわれ素人には「そ~なんだ」「なるほどね~」が多かったですね。
日の当たる方向(金が儲かる方向)に自由に枝を伸ばしたい(経済活動したい)樹木(企業)に、幹を丸く巻かせるには凄い「技」が要ることだと思います。
基本は大局を観る、持続可能、共存共栄、三方良しなのですが、樹木はどう理解しているのだろう?
「月の松」に聞いてみたい。