アホが世界を変える
体温を優に超える危険な酷暑で外出やウォーキングを控えていると、タニタの賢い体重計が、見たくない数値を示してくれます。目の前のリスクを回避した運動不足の結果です。
その代わりに室内で「本」を読ませてくれました。それがこれ(上の写真)です。
文庫本で読み易い内容、一気に読むことができました。しかし、素晴らしく濃い内容でした。
“目の前の利益、効率のよさ、今の生活、自分の生活を優先させる” 生き方を、この歳になり、“この社会、世界、この地球という観点で見る” ことが少しは始められるかなと思っていた私、改めて考えさせられました。
そのプロローグ「アホが世界を変える」の項目を紹介します。
人を救うのは「笑い」
「でくのぼう」という愚かで深い生き方
鈍くて大きな人がいちばん遠くまで行く
神はバカ正直な人にほほ笑む
ハングリーであれ、愚かであれ!
器の大きなアホになれ---神の望む生き方のすすめ
「アホ」は、鈍いけれど深い生き方を反映する、利口な人のこざかしさや傲慢さを超える器の大きな愚直さを意味している。損得には疎いが、ゆったりかまえて、自分の信じる道を地道に歩み、回り道や寄り道を厭(いと)わない。お人好しでだまされやすいが、頭のよさより心の豊かさを重んじる。
そういう人間本来の、神の望みにも沿った生き方や考え方のことを述べているのです。
遺伝子を目覚めさせる
「心と遺伝子」の研究を生涯のテーマに据えている著者の村上先生、ポジティブな心の在り方や生き方を努めることによって「意図的に」いい遺伝子のスイッチをオンにし、健康や能力の向上につなげると同時に、いきいきと明るい人生を生きることが可能になるとの説を持っておられます。
人間の頭で「こうしたい」「ああいうことができればいいな」と想像できる範囲のことなら、私たちはそれをすべてできる可能性を持っていると私は考えています。逆にいえば、私たちは多くの遺伝子(能力)を宝の持ちぐされよろしくふだんは眠らせていることになる。
その眠りを目覚めさせるのが「アホ」な「陽気」な「心の持ちよう」だそうです。
サムシンググレート
こちらの本は20年近く前、村上先生を知るきっかけになったもの。
生命科学の分野で遺伝子に関わる専門家である先生は、遺伝子の解読はできても、その元となる命、カビ菌一匹すら元から創り出すことができない、命は大自然「サムシンググレート」からのギフトである、と仰っています。
現代科学では理解ができないサムシングであり、しかもグレートですごく偉大なもの、そういうものがあっても不思議ではないと。
なので、「ありがとう」「おかげさま」「いただきます」が大切なのです。