自己肯定感を考える

▲ 「自己肯定感」を考え直す

「自信が無い」と言う人が多い

最近お話しする人、クライアントさんに限らず「自信が無いので・・・」と言う人が多いように感じます。話を進めていくと「自己肯定感が低い」との話につながります。
この「自己肯定感」、昨今注目のキーワードのようにも思います。特に日本の子どもたちの自己肯定感は世界に比べて低いと言われ、高校生の自己肯定感はアメリカのそれに比較して半分ほどしかないと言うデーターも示されています(2017年、国立青少年教育振興機構)。
私のコーチングにおいても、クライアントさんの「行動変容」に向けて重要なポイントとして、日々その対応を学んでいます。そんな折、この本「鋼の自己肯定感」(宮崎直子、かんき出版)に出会いました。

自己肯定感の正体

「99%の人が、自己肯定感のことを勘違いしている」とのキャッチに、「うん? 私は・・・」と。
先ずは自己肯定感の定義を
「ありのままの自分を無条件に受け入れ、愛すること」
としています。良い自分も悪い自分も含めて受け入れ、愛する。これは、OK!

「自己肯定感」は「自己有用感」「自己効力感」と一緒にすると危険
例として「お客様に喜ばれて、自己肯定感が上がった」は自己有用感との混同、「病気で仕事が出来なくなって、自己肯定感が下がった」は自己効力感との混同、と示しています。
前者は、喜んでもらえるよう努力することと、結果としてお客が喜ぶこと(お客次第)を切り離して考えるべきであり、後者は、仕事が出来ない状態になっても自分の価値には変化は無いと思えることが自己肯定感だ、と言っています。

自己肯定感が低いまま自己効力感だけを高めても、行き着く先は地獄
「自己肯定感の低さ」を「自己有用感」、つまり人の役立つことで補おうとすると、自己犠牲に走ることになり、さらに他人にも自己犠牲を要求するようになる、と述べています。

これ以外にも「自己肯定感は自己中とも違う」「一番大事な言葉は『私は』」「思考も感情も選ぶことが出来る」等など、アドラー心理学に基づく思想や、自己基盤を整えるセルフィッシュ(selfish)など、私が伝えたいことを明解に示してくれています。
上記は一部分の紹介に過ぎません、多くの皆さまにお勧めしたい一冊です。

小学生への授業が始まります

海の無い埼玉県でサバの養殖

今年も、埼玉県本庄市の小学5,6年生へのコミュニケーション授業が始まります。ここにも「自己肯定感」を上げる仕組みを取り入れたいと思います。

こちらの写真、授業とは関係ありません。私が授業に出掛けた帰りに立ち寄る温泉施設(おふろcafé白寿の湯)で写したもの。
この温泉施設に併設する、温泉サバ陸上養殖場で1年半の養殖期間を経て育った温泉サバがいよいよ出荷の運び、この温泉の食事処で頂くことが出来るようです。アニサキスの心配の無い安全なサバの刺身が・・・、しめ鯖も大好きですが、脂ののった生食、楽しみです。