坐禅と公案

▲ 全生庵 平井住職

初めて公案(こうあん)に触れる

〝今回は、基本となる極めて重要な公案(禅問答)である「無」に触れるところから始め、初めて公案に触れる方にもお勧めの連続講座となっております〟との案内文に惹かれて、RESIDENT経営者カレッジが主催する平井正修住職の「坐禅と公案」入門にオンライン参加しました。

新坐禅と公案入門2023春講座のご案内

無とは何か? 悟りとは何か? 本当の自分とは何か?
「公案」とは、言葉や行為によって表された禅者の悟境(ごきょう;悟りの心境)を、「公府の安牘(あんとく)」=公文書に喩(たと)えたもので、その数1700と言われているものです。頭で考えて答えの出るものではなく、「仏とは何者か?」「禅とは何か?」「悟りとは何か?」といった根源的な問いを躰(からだ)で体得させるためのものであり、どこまでも公案三昧になりきって、はじめてその答えに気づくことができるとされます。

今回は、坐禅を組んだ後、「趙州狗子(じょうしゅうくし)」と「趯倒浄瓶(てきとうじんびん)」についてお話し頂きましたが、これって、頭で解釈している状態です。“躰で体得する” その過程、入り口すら見えません。
“自分を空(から)にするための貴重なひととき” ともあるのですが、この後二回続く講座が楽しみです。どういう受け方(受講の仕方)をすれば良いのだろうか? これは、私自身への大切な「問い」になります。

こちらもビジネスエリート向け

茶道は最強のビジネスツール

こちらも「リベラルアーツ;Liberal Arts」としてビジネスリーダー、ビジネスエリートに必須であるとの観点から述べられている「茶道」です。

少し前、「ライブを超えるオンライン講座」を考えていたときに出合った茶道の言葉「一座建立」が切っ掛けでこの本を読みました。

茶道は動く禅とも言われ、静かなお茶室で精神を統一してお抹茶を点てることは、精神修行することでもあります」とあります。
茶道の精神は「和敬清寂(わけいせいじゃく)」に凝縮されていると言われています。これは「一座建立」の基でもあるわけで「茶を点てる主人と客がお互いの心を和らげて、つつしみ敬い、お茶室や茶道具だけでなく心をも清浄な状態に保ち、こだわりのない境地に達することこそが茶道の精神である」という意味を表しています。
この「和敬清寂」は、禅思想にも深くつながっていると感じます。