人生100年時代を生きるヒント
ふと見たTV(NHK「おはよう日本」)が気に掛かっていました。上記タイトルに ~いつまでも体の機能 自由自在に?~ と続いていました。
〝自在化〟でググって、このHP(https://www.jst.go.jp/erato/inami/)を見つけました。稲見 昌彦(東京大学 先端科学技術研究センター教授)が、総括者として2017年から進めている研究で以下のように書かれています。
自在化身体プロジェクトは、人間がロボットや人工知能などと「人機一体」となり、自己主体感を保持したまま自在に行動することを支援する「自在化技術」の開発と、「自在化身体」がもたらす認知心理および神経機構の解析をテーマに先駆的な研究を展開していきます。
自在化の技術で「できない」を「できる」に
TVでは、けん玉が出来ない高齢者がバーチャルリアリティ(VR)技術を使ってトレーニングを受け、出来るようになるケースや、綱引きで屈強な若者に勝つシーンを見せていました。
パワー補助のポントは、
「全く助けてもらっている感覚がない」こと。徐々に補助の力を下げて、
「最後は本人が独り立ちできる」ようになること。リハビリの世界では非常に大切になるポイントですね。
VR技術の活用は熟練を要する技術習得の分野で実用化されているそうです(新型コロナウィルスワクチン接種法でも)。
自在化の技術で「体の可能性」が広がる
もう一つ大変興味深い研究成果が紹介されていました。
それは「6本目の指」。ロボット技術で人の手に6本目の指を装着し、既存の指を動かす神経信号を拾って動かせるトレーニングをすることが出来るのです。
面白いのはその先、そのロボット指を外すと「喪失感」「自分の身体の一部が無くなった」と感じるそうなのです。
「6本目の指」を自分の体の一部と認識してしまっているのです。
自在化の技術が目指すものは
稲見教授はこう言っています。
〝自分の力でやっている〟感覚をどう出していくか、
これは〝心の自在化〟。
体を自由自在にすることで、心を自由自在に。
今、自動化が進んでいるが、
「全部ロボットにやってもらったら、嬉しいか?」
自分のやりたい気持ち、前向きな心を後押ししてくれる技術が必要なのだ!
新しいことを学び、最後までチャレンジし続けられる時代になると思う。
適度な失敗もさせながら、自分にも出来るかも知れないと思わせてくれる、正にコーチ型の技術ですね。
ちなみに、挿入した写真は、私の散歩道で最近見かけた「秋」です。本文とは関係ありません、色づけです。綺麗ですね~