銅葺き屋根の山門

▲ 輝く銅葺き屋根

輝く神社の山門

散歩道の一つ、鎌倉街道沿いにある堀兼神社、傷んだ山門の屋根を改修していました。ここは「神社」なのですが「山門」があるのです(「山門」と呼んではいけないのかもしれません)。
七五三の時期は覆いで囲まれた状態でしたが、昨日寄ってみるとこのように輝く屋根が出来上がっていました。

改修を終えた山門

銅葺きで仕上がるとは知らなかったので、この輝きにチョト感動しました。
年越し、初詣に向けて頑張って完成させたのですね。銅葺き屋根の職人さんの数は少ないと聞きます。

銅板は耐食性がよく、細かな加工が可能で、曲線を美しく表現できるので寺社仏閣の屋根に最適な素材と言われていますが、費用もかさむでしょうね。神社の方や氏子さん方も頑張られたことと推察します(行政から補助金は出るのかな?)。

経年による色の変化

銅板の葺き上がりは赤橙色(せきとうしょく)と呼ばれる輝いた色合いです。この写真は午後3時過ぎ、赤味の増した太陽に照らされています。

ピカピカ輝く状態は最初の数ヶ月で半年もすると、光沢感は落ち着くそうです。
銅色(あかね色/あかがね色)と呼ばれるWebカラーは、■銅色■これです。

更に数年経つと、暗い褐色・黒褐色へと変化し、落ち着いた褐色は数十年続き、更に年月が経つと、緑青(ろくしょう)が生じ、耐久性も増すそうです。
■緑青の色■は長い年月を経た証であり、重厚な外観美を演出する色合いとのことです。
この屋根の変化、どこまで見られるかな~

「年月を重ねることで、重厚さを増す」こうありたいですね。