明けましておめでとうございます

▲ 良寛記念館で出会う

良寛さんとの出会い

昨年は子どもたちとの交流(小学校授業)がきっかけで、良寛さんに興味を抱き、新潟県出雲崎町の良寛記念館を尋ねました。
良寛さんを代表する「書」と言われている凧文字「天上大風」。アンバランスのバランス、可愛らしさ、安らぎを感じますが、今の私にはプロの書家が解説するその奥深さを感じ取ることができませんでした、残念(未熟者!)。

その横に展示されていた「自然(じねん)」と書かれたお釜の蓋、こちらに気を惹かれました。

「自然(じねん)」は、親鸞聖人が書かれた一文「自然法爾(じねんほうに)の事」に載っているそうで「おのずから、しからしめる」。
「私が浄土に生まれるのは、私自身があれこれ考え計らい努力して・・・、ということではなく、そのすべてが阿弥陀仏の計らいである」ことを教えているのだそうです。

宗教に疎い私にとって「神」や「仏」は、総じて「天」なのですが、「自然は、天の計らい」と受け止められます。

丁度よい

石川県の常讃寺坊守(ぼうもり、住職の妻)藤場美津路さんの詩で、良寛作と間違って伝えられた時期もありました。

『丁度よい』
お前はお前で丁度よい
顔も体も名前も姓も
お前にそれは丁度よい
貧も富も親も子も
息子の嫁もその孫も
それはお前に丁度よい
幸も不幸も喜びも
悲しみさえも丁度よい
歩いたお前の人生は
悪くもなければ良くもない
お前にとって丁度よい
地獄へ行こうと極楽へ行こうと
行ったところが丁度よい
うぬぼれる要もなく卑下する要もない
上もなければ下もない
死ぬ月日さえも丁度よい
仏様と二人連れの人生
丁度よくないはずがない
丁度よいと聞こえた時
憶念の信が生まれます
南無阿弥陀仏

私には、今日までの生き方の答えが「今」、
あなたの行いの結果が「現状」、
これがあなたにとって丁度よい結果なのですと、言われている気がします。

また、残りの人生をどう生きるか、このままで良いのだろうか思い迷う中、その道しか無いし、それが「丁度よいあなたの道です」と、天のお許しが出たようにも思えます。

これが、私にとっての「自然(じねん)」なのか。

日本一の落差を誇る「称名滝」

立山の自然

富山県立山山麓にある落差日本一の称名滝。水煙を上げながら一気に流れ落ちるその落差は350mあります。写真右下に写る滝見台の人々を見ると、滝の大きさが分かると思います。
雪解け水が多く流れ込む春には、右側にハンノキ滝が現れて2つの滝が流れ落ちます。さらに水量が多いときはその右にソーメン滝も現れ、3つの滝が並んだ珍しい光景を見ることができるそうです。私が訪れたのは秋の紅葉、自然(しぜん)の美しさを求めた時期でした。

年頭のこのトピックス、昨年を振り返り、今年を考える位置づけで、長くなってしまいました。上記のイベントは、石川、富山、越後と北陸路を東に移動した昨秋の旅でした。

本年もよろしくお願いいたします。