剪定(せんてい)

▲ 整枝され新芽を待つお茶の木

「新茶」を作るために

3月中旬以降、散歩道脇の茶畑は刈り込みが行われ、散髪したての角刈り頭のようになっています。新茶の準備だなと想像は付きますが、春整枝(はるせいし)と呼ばれる剪定だそうです。
あと1ヶ月もすると、茶畑は新芽に覆われ、きれいな緑一色になります、本当にきれいです。これを摘み取ったのが一番茶、楽しみです。
新芽を摘み取りやすくする、古い葉が混ざらないようにするのが整枝なのです。

「剪定」から考えさせられる

庭木や盆栽の枝葉を切り揃えることを剪定と言いますが、その意味を調べてみました。見た目の「形を維持する、整える」は直ぐに思い浮かびますが、それ以外に

枝葉の密集を避け、発芽を促す
内部への日照不足を防ぎ、風通しを良くして病虫害の発生を防ぐ

とありました。
これを見た瞬間、私の頭は「この狙い、人間組織にも当てはまる!」と叫んでいました。この思いから「組織における私自身の在り方を見直すと・・・」と、マイコーチ(コーチ自身もコーチを付けています)と話したところ「智玄さんは、組織に対して自分を剪定する対象として見るのですね」と言われ、・・・ 話が展開しました。

また、自分自身を一本の樹と見なせば、剪定すべきは、古くなった自分の考え方や判断基準、行動パターン、整理すべき身の回りと言うことになります。3月11日のトピックス「片付けで人生を変える」につながりました。
あのピーター・ドラッカー博士も以下の言葉を述べています。

成果をあげる者は、新しい活動を始める前に必ず古い活動を捨てる

上記2つを目的にした「組織の剪定」は必要なことです。扱い難く厳しいことですが、これをHappyに行う術を考えたいですね。