甲州川浦温泉を楽しむ
所用があり、武田信玄の命により開発された笛吹川渓谷の川浦温泉、武田四天王の一人、山県昌景の子孫が経営する湯宿「山県館」(山梨県山梨市)に投宿しました。
この湯宿は1856年の創業で160年を超える老舗、1975年(昭和50年)には現在の皇太子浩宮様もお泊まりになっている由緒あるお宿です。「温泉コーチ」を自称している私ですが「温泉」「湯」そのものに興味があり、宿にはあまりこだわっていません。が、ここの湯は、源泉温度が43度で湯量が大変豊富な2本の源泉があるため、大小8つのお風呂に「生の湯」がどんどん掛け流しなのです。
信玄公岩風呂
その昔、武田信玄も入浴し武田軍が療養と戦略を練った川浦湯治場の跡地なのか?
宿から専用エレベーターと階段を使い笛吹川河原近くまで降りたところに豪快に檜の巨木を使った岩風呂がありました。2本の源泉どの湯がどっちか知りませんが、直前に入った内湯より、この岩風呂の湯の方が「いいな~」と私は感じました、何から来るのでしょうか。私の場合「匂い」が一つの要素に入っていると感じてはいるのですが。
日本源泉湯宿を守る会
宿には「日本源泉湯宿を守る会」の看板が掲げられており、この会の発足は平成16年とありました。この年は、入浴剤を混ぜたり、水道水を使っていたりした“天然温泉”が発覚し社会問題になったときでした。「嘘」や「ごまかし」はいけません。いつかそのツケが自分に返ってきます。昔は、よく言われました、
「お天道様(おてんとさま)は見ているぞ」
と。問題の温泉、その後訪れていませんがどうなっているのでしょうか。