2016年5月

マキノ高原の
メタセコイア並木

メタセコイア
  ▲新緑のメタセコイア並木

生きている化石

 最初に「化石」が発見され、絶滅したと思われていたのに現存が確認されたことで「生きている化石」と呼ばれる「メタセコイア」。 この並木で有名な街道があると知り、京都に出かける途中に立ち寄りました。そこは滋賀県高島市。マキノ高原へのアプローチ道に延長2.4kmにわたってメタセコイアが約500本植えられ、高原らしい景観を形成していました。新緑のメタセコイアの並木とまっすぐに伸びる道路の整った景観は、良〜い気持ちにさせてくれます。平成6年に読売新聞社の「新・日本の街路樹百景」に選定され、それ以来人気が高まっているそうです。

雄琴温泉から石山寺を経由して

 翌日午後の京都での用事に合わせて前泊したのは滋賀県琵琶湖岸の雄琴温泉。1200年前に比叡山の伝教大師、最澄によって開湯されたといわれ京都に一番近い温泉地です。
 そして翌朝は、紫式部ゆかりの「石山寺」に。それが丁度いま、ご本尊である秘仏「如意輪観世音菩薩」が33年振りのご開帳時期でした。この観音様は、天皇の命令によって封印されている日本で唯一の仏像・勅封秘仏で、33年に1度、もしくは天皇の御即位などでしかお目にかかれない存在。そのお姿をより近くで拝見できるよう、本堂(国宝)内陣の奥(ご本尊の安置されいる厨子の裏側)まで足を踏み入れて拝観できました。この奥まで入れるのは史上初だそうです。素晴らしく幸運でした!
 また、『源氏物語』の着想を経たという言い伝えからも縁深い紫式部の展示『ほとけの誓ひおもきいしやま』も開催されており、石山寺の魅力を存分に堪能する事が出来ました。

2016.5.16

伝統校の現状を
伺いに、
京都の学校へ

伝統校
  ▲某・伝統ある名門校

伝統校の悩み

 上記「メタセコイア…」から10日後、日本スクールコーチ協会(JSCA)のお仕事で、またまた京都を訪問しました。訪問先は伝統ある中高一貫の名門校。
 教育改革、人口減少という歴史的変化に危機感を持たない先生方、伝統的名門校の中で「一国一城の主」として居心地の良さを感じている先生方を変化させるために必要なことは何か? これが訪問先で抱える課題でした。
 とくにベテランの先生方にこの傾向が強いと。若手の先生へ「伝えるべき良き伝統」と「時代に応じて変えるべき事、自らが変わる事」。難しい課題です。
 「成長するものだけが生き残る」→「成長は変化」
         →「心地よさに甘んじない、新たな心地よさの追求」
 先生方を責めても解決にはつながりませんし、また、先生が元気にならなければ「元気な子どもは育たない」との思いがあります。ベテランの先生と若手の先生、そして生徒の切り口から「生徒と先生の元気」をテーマに活動の展開を考えたいと思います。

2016.5.27

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