2013年4月

ダンボの耳?
コーチとしての
聴く力を強化する

パンフ
  ▲パンフレット(部分)

世界のトップコーチによる勉強会

 マーガレット・クリグバウム(米国)は、国際コーチ連盟で資格認定の中枢をになっているマスターコーチ。トップコーチが行う勉強会のテーマは「聴く力の強化」、これに参加しました。
 そうなのです、「聴く力」はコーチにとって一番重要で大切なスキルであり、研ぎ澄まし続けるべき能力なのです。彼女は「ヒューマンスキル」だと表現していました。
今回、新しい学びとなった彼女の奥深い表現として、
 「自分の中に、相手を招き入れるスペースを用意する」
 「純粋な好奇心は、評価・批判を押しのける」
そして最後に「良い聞き手になる近道はない」
 錆び易い私の「聴き耳」一生研ぎ続けなければ、と思いを新たにしました。

2013.4.7

お寺の境内で
無患子を知りました

土手の土筆と桜
  ▲「ムクロジ」の実と種子

「無患子(ムクロジ)」ご存じですか?

 山桜、八重桜が咲き始めたお寺の境内を散歩中、足もとに写真の木の実が沢山落ちていました。一瞬、銀杏か?と思ったのですが、からからと転がる。しゃがみ込んでいじっていると、突然車のクラクションが! お寺の人が戻られる通路上に居たようです。先方からすると「危ない!」「邪魔!」なのですが、こちらにすると「丁度良いタイミング」。しゃがみ込んだまま「これなんですか?」と話しかける。こりゃダメだ、と思ってくれたのか「ムクロジ」という木の実で、実の殻部分は「石鹸」代わり使われていたこと、黒い種子は「羽根つきの羽根の錘部分」に使うものである事を教えてくれました。試しに「黒い実」を石畳の上に叩き付けてみると、「カチーン」という乾いた音と共に頭の上まで飛び跳ねました。帰宅後、調べてみると漢字は「無患子」で、「子が患わ無い」という意味。親の願いが込められているのですね。

2013.4.8

見えると怖い
祖谷のかずら橋

かずら橋
  ▲かずら橋にて

徳島県三好市まで足を伸ばしました

 三好家のルーツを求め、足利幕府の後見役として天下に号令した豪勇「三好長慶」公の墓参りをしました。三好市の観光名所として有名なのが「祖谷(いや)のかずら橋」。平家一族が追っ手から逃れるために、いつでも切り離せるようにと、シラクチカズラという植物で造ったと言われています。足もとはスケスケで十数メートル下の渓流が丸見えでスリリングな吊り橋です。

「見る」をコントロール

 ほとんどの人は、最初の私もそうでしたが、隙間から見える渓流に足がすくみます。
が、気付いたのです。谷底を見るから怖くなるので、見なければ良いのです、足を置く渡り木の角材に焦点を合わせれば。
 「見える」と「観る」。人の脳は、視野に入るものを全て見ているのではなく、必要なものだけを見ている。この「必要なもの」を意図的に選択すれば良いのです。通常は危険を察知するように働いているのですが、それをコントロールすれば良いのです。
 ここで気付きました、コーチの聴き耳は「聞こえる」と「聴く」を区別しているのですが、これと同じだ、と。「目的を持って聴く」と同様、「目的を持って観る」。そうすると違うものが見えてくるのでしょう。

2013.4.23

<<前の月へ 次の月へ>>
Copyright Coach Chigen © 2008-2013 All Rights Reserved.