2011年10月

9/11
MEMORIAL を
7 WTC から眺める

9/11memorial
  ▲7 WTC から眺める 9/11MEMORIAL

「生き残る判断、・・・」まさにその現場を訪問

 今回訪問した7 ワールドトレードセンター(7 WTC)は、2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件でツインタワーが倒壊した折その煽りを受けて共に崩壊し、2006年に再建された新しいビル。現在建設中の1 ワールドトレードセンター(One World Trade Center)の直ぐ横、北側に位置しています。
 上の写真は、7 WTCの52階から9/11MEMORIALを見下ろしたもので、右側にまっすぐ下から上まで写っているのが工事中の1 WTC、丁度この撮影位置で半分の高さ、完成すると1776フィート(541m)になる超高層ビル。ちなみに1776は米国独立の年数。東京のスカイツリーが「武蔵」の語呂合わせで634mにしたのを思い出しました。地上に見えている2つの四角い建造物は、ツインタワー跡地のMemorial North PoolとSouth Poolです。

残すものと、変えるもの

 リーダーに求められるものに、何を残し、何を捨て去るか、の判断力があります。この跡地再開発に対し、多くの遺族が事件の風化を心配し、当初は跡地を「聖地」として保存するよう求めていました。結果、メモリアルプールを囲む御影石には、「9/11」と、1993年に起きた爆弾テロで犠牲になった計2983人の名前が刻み込まれています。

2011.10.1

ウエストサイド
〜空中散歩〜
ハイライン公園

high
  ▲高架鉄道の線路と煉瓦壁の建物

残された、歴史を語るハイライン

 マンハッタンのハイラインは、かつての高架貨物鉄道の線路跡地を再生して、草花や低木を植え、地上9メートルの高さからの眺めを楽しめる散策路とした新しい公園。
 高架貨物鉄道は、ダウンタウン・ウエスト地区が食品、繊維など製造業の一大中心地だった時代の産物。1950年代からトラック輸送に物流の主役の座を奪われるようになり1980年廃棄。放置され立ち入り禁止となった跡地は、ニューヨークの治安が最も悪化するこの時期に犯罪の温床として荒廃が進んだが、治安回復と開発を目指すジュリアーニ市長が就任し、跡地は2000年までに取り壊す方向を決めた。一方、高架線路の存続を訴える運動も始まり、市長選出馬を狙うマイク・ブルームバーグ氏や大統領選出馬を目指すヒラリー・クリントン上院議員をはじめ政治家たちが、注目度の高い公園化運動の積極的支持者となった。2002年ブルームバーグ市長が就任すると、取り壊しの方針を撤回、公園建設計画進められた、という背景を持つ。
 ハイラインの歴史を残し、また荒廃の1990年代に自然の力で繁茂していた野草の面影を残して保存された線路と、 外壁が煉瓦張りの美しいビルが、意図的に風景に組み込まれた公園になっていました。
 

2011.10.1

桜の狂い咲き

sakura
  ▲散歩道で見つけた桜

今どき、桜の花が

 今月の大きな気温差から、桜が各地で「狂い咲き」をしているニュースが伝えられていましたが、私も散歩中「桜」が咲いているのを見つけました。
 桜などの落葉樹は、落葉して休眠し、冬の寒さに耐えるのです。この休眠を誘発する物質は、葉の中で作られるので、何らかの理由(虫の大量発生や台風の強風)で、秋早くに葉が落ちてしまうと、十分な休眠に入ることができません。その状態で、秋に温暖な季候を迎えると、桜は春と勘違いして花を咲かせるのだそうです。
 狂い咲きした桜ですが、春にもきれいな姿をみせてほしいですね。

2011.10.23

<<前の月へ 次の月へ>>
Copyright Coach Chigen © 2008-2011 All Rights Reserved.