2010年10月

コーチの
コアコンピタンシー
「信頼関係を築く」

コンピタンシー勉強会
  ▲グループに分かれ、深く考える

相手を信頼するとは

日本コーチ協会群馬チャプター(ぐんちゃぷ)の定例勉強会で、「コーチのコア・コンピテンシ」を扱っています。今回は、その第1回目でした。このテーマ、なにか難しそうに聞こえますが、よく読み・考えていくとコーチにかかわらず「人」の生き方あるいは「人間力」だと気付きます。「コンピテンシ」って「人間力」の尺度だな!と。
「信頼関係」を作るとき邪魔になるのは、固まった自分自身の考え方や判断の基準、生き方そのものだったりするのです。これを打ち破って信頼関係を作るには「リスク」が伴います。自分自身(アイデンティティ)が影響されて揺らぐのではないかと。そう、枝は揺れながらも太い幹をもった「柳」のように、自分自身に対する信頼・自信を持つことが人との信頼関係を作る第一歩ですね。

座禅中の頭

「浮かんだものを捨てる、浮かんだら捨てる」これは座禅を組む時に教えられたことで、「無の境地」になんか入れないので、浮かんだら捨てなさいと言われました。「人」と対峙した時、湧き起こる数多くの気持ちや考え(経験から生まれる大切なものですが)を「捨てる」ことをコントロールできるといいですね、まったくの白紙状態で人と向かえるのは、素晴らしいと思います。「いま、ここ」。その時、そこで生まれるその人に対する興味で会話を進める。出来るようになりたいです。

2010.10.2

ショパン
生誕200年
フォルテピアノ
コンサート

フォルテピアノ
  ▲コンサートパンフレットより

フォルテピアニスト平井千絵さんの演奏

上記勉強会(群馬県前橋市)の終了後、川越に戻り、日本に3〜4台しかないというフォルテピアノの演奏会へ。ここで使われた160年前のフォルテピアノは「ピアノプラザ群馬」(群馬県高崎市)から借りてきたものだそうです。ショパンはこの楽器を愛奏し曲作りをしており、このピアノを通して作られる音・響きがショパンの表現に最も近いであろうと、フォルテピアニストの平井千絵さんは語っておられました。 現代のピアノに比べ、音のダイナミックさ、響きのクリアさは不足していると思いますが、音の柔らかさ・暖かさは特徴的で、和音の塊が丸っこく感じられました。古典派からロマン派前期の時代はこれこそが本来の「ピアノ」であったそうです。弾き手とピアノの間に「真の信頼関係」が求められると表現したくなるのは、上記の勉強会の直後だったせいでしょうか。

会場は大きな蔵の中

「蔵の町」として有名な埼玉県川越市にある「茶陶苑」の大蔵、通常は展示場ですが、この日はコンサート会場に変身です。漆喰壁の下地に編みつけられた割竹(木舞【こまい】)の面が湾曲しておりそれが音響効果を一段と高める構造で、柔らかく美しい音色を醸し出すと言われています。杉の柱と漆喰壁、杉の木目が美しいフォルテピアノ、見た目の空間自体が「歴史の香」「自然な暖かさ」を感じさせます。それと初めて聞くフォルテピアノの音色・響きに意識が向き、蔵が持つ音響効果が与えた影響まで感じ取るに辿り着きませんでした、私は。
 

2010.10.2

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